読書の秋

063.gif「荒凡夫一茶」金子兜太
今年95歳になる俳人金子兜太の一茶論。
荒とは粗いとか構わず自由自在ということで、自由な凡人として生きた一茶の生き方、俳句の読み方が好きだという。
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072.gif「約束の海」 山崎豊子
著者が昨年亡くなったため3部作の予定の小説が第一部「約束の海」だけ発表されて終わったが、第二部「ハワイ編」第三部「千年の海(仮の題名)」は構想されて、取材もされていたそうだ。
何しろ400ページにもなる第一部で、本を読む時間も少なかったのでずいぶんと読み終えるのに約1か月を要した。
初めて知ったのだが、この小説の本当の主人公は実在の人物で、昭和16年の真珠湾攻撃で特殊潜航艇に乗って攻撃に出た海軍士官酒巻(小説では花巻姓)和男(和成)だそうだ。酒巻は攻撃に失敗に捕虜になって収容所を渡り歩き、戦後帰国して故郷の徳島に帰ってからトヨタに就職しブラジル駐在になったという経歴がある。捕虜第一号ということで戦中は軍神という名誉も消され、戦後は戦争のことを一切語らなかったそうだ。

「約束の海」の主人公は架空人物で酒巻和男の次男ということになっていて、この人物が自衛隊の潜水艦なだしお(小説ではくにしお)に乗る自衛隊員で、実際に起こった東京湾での遊魚船との衝突事件のことが詳しく書かれている。
作家の本当のテーマは「戦争と平和」で、第一部のこの本ではまだ本題のテーマに迫るものではないが、ほとんど知られることのない潜水艦のことについて詳しい取材を重ねてかいたもので、それだけでも興味をひかれて読み進んだ。
第二部、三部をぜひ読みたかった残念だ。
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061.gif「中国の大問題」 丹羽宇一朗
大使だった丹羽さんが中國寄りだとして政権交代ごの政治家から批判されたことに対して、この本で自分の存念を披歴してうっぷんを晴らしているようで痛快に読めた。
9月初めに北海道でのゴルフ旅行中に読み終わったので、旅行に同伴した永野さんに廻した。
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by masayosi-oouchi | 2014-10-04 16:18 | 読書 | Comments(0)

遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ 遊ぶ子供の声聞けば わが身さえこそ揺るがるれ(梁塵秘抄) since2004 


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