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53年振りの北海道・層雲峡の旅

今から53年前の大学3年生の夏にアルバイトをした層雲峡のユースホステルを訪ねる旅行をした。
53年前、広島から汽車を乗り継いで渡道したのだが、現在のアクセスの便利さとは比べるべくもないほど不便な貧乏旅行だったはずだから、若さに任せてよくやったもんだと感慨ひとしおである。
53年も前のことだから記憶は全くないが、どうして層雲峡のユースホステルがアルバイトとして受け入れてくれたのか、アルバイトとしての生活がどうだったかなど思い出せない。
ただ、部屋のあとかたづけ、食事の準備やあとかたづけ、食後のミーティングやキャンプファイヤーをやったこと。それから、後から同じアルバイトとして岡山からやってきた高校同級の宮本君と一緒になり、休みの日には大雪の黒岳に登ったり、滝を見に行ったりしたことをうっすらと覚えている。
2か月くらいの夏休みいっぱいをアルバイトして稼いだお金で、知床など北海道を旅行した。
雪渓の残る羅臼岳に登山し、頂上からはるか国後島を眺めることができたのを思い出す。
059.gifいまユースホステルは
53年前アルバイトしたホステルには経営者家族がいて、当時4,5歳のかわいい男の子がいた。
こんど訪ねていくホステルが昔のママだったら、その男の子が成長し、主人としているのではという期待を抱いて行った。
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旭川からバスで層雲峡バス停に着き、地図を見ながらネット予約した層雲峡ホステルまで歩き、受付では50代とみえる人に受付けを済ませて昔の話をすると期待は裏切られた。
今のユースの経営は上川市役所直営でスタッフは市役所職員として出向しているとのこと。
スタッフにはアルバイトもいるが、日本の若い人は敬遠して、きてくれないので、東南アジアから希望者を募っているとのこと。このホステルにも食堂を覗くと、日本語が達者ではない若い男女が働いていた。
また、もう数十年前からユースとしての特徴だったミーティングなどは利用者が受け入れなくなってやらなくなったとか。そんなことを企画するとみんな自分の部屋の帰って行ってしまうとか。
滞在中3日間、夕食後の休憩所を覗くと老いも若きも、外人もみんなスマホの画面をみていて、静かな食後の時間が流れていた。
利用者で多かったのは、自分と同じくらいの年齢のシニアだ。
車やバイクで周遊する人、山登りをする元気で時間の十分あるシニアクラスが、一人であるいは仲間数人と泊まるのが多いようだ。
外人も結構いて、家族連れ、夫婦二人、女性同士など多彩で、いわゆるインバウンドの旅行客は居ないのでほっとする。
となりの大型ホテルにはロビーなどには中国などの団体客でにぎやかだが、静かな旅行をする者には違和感があり、むしろユースの方がほっとくつろげるから不思議な現象だ。
山仲間のシニアなどは女性もいて食堂では実に賑やかで、外人客とも手振りの話で盛り上がっていた。
同室の8つのベットは3日間とも4ベットだけが使われ、余裕があった。
同室となって2日間一緒に食事をしたり、観光情報の話をしたり、酒を飲んだりした二人には思い出がある。室内ではみんな紳士マナーを守って気持よく過ごすことができた。
同室の外人客も実に静かな人で、ほとんど話はできなかったがマイペースで動いていた。
061.gif思い出のユースホステルは
今回泊まったユース、層雲峡ユースホステルは53年前にアルバイトをしたのとは違っていた。当時の記憶が全く薄れていて気付かなかったが、当時一緒にアルバイトした宮本君に後から聴いてわかった。
そのユースは銀河荘という半官半民のユースで、宮本君が3年前に調べたところではがけ崩れに合って廃業し、当時の経営者家族の行方も知れないとのこと。
当時層雲峡の街は今回と違ってもっと鄙びていて、大型のホテル旅館は少なく、街並みも小さな土産店が軒を連ねているだけだった。
今は立派な街路の商店街が川沿いに出来、ビジターセンターやバス亭、ケーブル駅など立派な観光施設となっているのにはびっくりした。
コンビニも7イレブン等2店舗があり、なかなかの品ぞろえで実に便利になっている。

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by masayosi-oouchi | 2016-07-23 15:55 | 旅紀行 | Comments(0)

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